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Sweet Cafe TOPアルザス便り>vol.42「トゥールーズ Toulouse2」

vol.42 トゥールーズ Toulouse 2
前回に引き続き、トゥールーズの様子をお伝えしたいと思います。今回はトゥールーズの街で、もしくはその周辺の街、地域に行った時に見かけた、味わったお菓子を紹介します。

まずは「Gâteau Pyrénées ガトー・ピレネー」。
バームクーヘンのようなこのお菓子はバスク地方・ピレネー地方の山奥でつくられていたものだそうですが、トゥールーズでは「お土産」のような感じで売られていたのをよく見かけました。
前回紹介したヴィクトル・ユゴーの市場にもこの地方のお菓子を売っているお店があり(写真右)、大きいものを好きなだけ量り売りで買えるので買ってみました。(写真左)
味はお酒(ラム酒ぽい)の風味がふっと香る、かためのバターケーキという感じでした。
▲量り売りで売ってくれる。
▲ヴィクトル・ユゴーの市場内のショップ
残念ながら、お菓子屋さんで売っているのはあまり見かけませんでしたがルレ・デセールのパティシエのショコラのお店では売られていました。(写真左)地方の村に行った時にそこのマルシェで売られていたもの(写真中央)やデパートのお土産コーナーみたいなところで売られていたのを見かけたりしました。(写真右)

▲パティスリーのガトー・ピレネー

▲マルシェのガトー・ピレネー
▲デパート売場でのガトー・ピレネー
そして「Tourte Pyrénées トゥルトゥー・ピレネー」(写真左、下)。
アニス酒が入っているのが特徴だそうですが、いろいろなバリエーション(オレンジ風味・ブルーベリー入り・チョコチップ入りなど)がありました。

私が食べたブルーベリー入りのはふっくらとしたバターケーキもしくはカップケーキみたいな味でした。特徴としてはブリオッシュの型に入れて、ぷっくりとしたかわいい形でしょうか?

「Pastis パスティス」という、アラブやギリシアのお菓子に使われる「パータ・フィロ」もしくはオーストリア菓子の「シュトゥルーデル」のような、薄い生地を使ったお菓子です。
写真のものはりんごとアーモンドクリームが入っていて、食べる時は少し温めて食べるのがいいみたいです。(買ったところでそのようにアドバイスをされました)
残念ながら、私は温めずにいただいたのですがそれでもびっくりするくらいおいしかったです。
以前バスクの方で食べた時はそんなに印象はなかったのですが…。これもヴィクトル・ユゴーのマルシェに入っているブーランジェリーで買いました。
お菓子屋さんで売っているというよりは、マルシェのブーランジェリーでよく見かけ、大きいサイズのものや、小さいサイズのもの、中身がりんご以外にポワールとチョコチップだったりとバリエーションも様々。
本当かどうかはわかりませんが、こちらの地方ではこのパスティスのガレット・デ・ロワがあるとか。
「Oreillette オレイエット」というレモン風味の薄い生地の揚げ菓子です。
これも、パスティスと並んでブーランジェリーで並んでいたお菓子。
こういう薄い生地の揚げ菓子は、わりと南の方にあるらしく、形が変わったり、味付けがレモンだったりアニスやフルール・ドランジュ(オレンジの花の水)だったり、ベーキングパウダーやイ-ストで膨らませたりと様々です。
オレイエットを売っていたお店で売っていた「Zezette ゼゼットゥ」というクッキーはもしかしたら地方菓子ではないかもしれないけど、とてもおいしかったですよ。
トゥールーズのブーランジェリーで売っていたりんごのパイはなぜか長方形。りんごをパイ生地ではさんで焼いた大きいものをカットして売っていたみたいだけど、カットしたものもかなり大きく食べ応え充分。
アルビ(Alb)の街で「Gimblette ジャンブレットゥ」というお菓子を購入。アニスのきいた乾パンみたいな味でした。一度ゆでてから焼くそうです。
フランスではあんまり見かけたことがなかった、シュー皮にクリームをはさんだものも見かけました。
トゥールーズはすみれの花が有名ですみれを使ったお菓子も売られていました。
ポー(Pau)というトゥールーズから南西部、電車で2時間半くらいのところにある街やもしくはその近くの街dはフランシス・ミオさんのコンフィチュールやコンフィズリーのお店がありました。
また、アジャン(Agen)というトゥールーズからボルドー方面へ電車で1時間くらいのところにある街はプラムが有名です。ここでは、プラムの果肉をとりだし、砂糖やリンゴと合わせて再びプルーンに詰めるお菓子もあります。

トゥールーズ意外ではパリでも見かけたことがありました。

トゥールーズ付近では、Pain de chocolat(ショコラが入ったクロッワサン)は「Chocolatine」と呼ばれてるみたいです。

フランスのチョコレート文化が最初に花開いたバスク地方に近いからでしょうか?
ショコラのお店がトゥールーズ市内にはたくさんありました。写真はほんの一部です。

トゥールーズで見たお菓子はアルザスで見てきたお菓子とまた違って、それらはまったく違うものだったり、構成は同じでも形や名前が違ったり・・・と多種多様で、そんなことがとても興味深く、フランスは地方によって様々な特色があるな・・・と再認識した滞在でした。


※参考地図

ミディ・ピレネー地方
(トゥールーズはこの地方に属する)...16


アルザス地方...1
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