Sweet Cafe アルザス便りvol.41「トゥールーズ　Toulouse」

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vol.41　トゥールーズ　Toulouse

アルザス地方とは反対に位置する、ミディ・ピレネー地方（フランス南西部、スペインとの国境沿いに横たわるピレネー山脈の北側の地域）の中心都市、トゥールーズ　Toulouse　という街に１ヶ月間だけ滞在しました。ストラスブールとはまた違うこの都市に滞在して、フランスの地方はそれぞれの文化・景色・食べ物・・・などを持っているな、ということを再確認しました。この充実した１ヶ月間で発見したこのトゥールーズの街やミディ・ピレネー地方や周辺の地方などについて少し紹介したいと思います。

トゥールーズの街はレンガ造りの建物が旧市街にあることから「バラ色の街」と呼ばれています。この街はまた航空産業の中心地でもあり、学生の街としても有名です。街はフランス第四の規模をほこり、トラムは走っていませんが地下鉄が走っていました。

▲ガロンヌ川とトゥールーズの街並

▲世界遺産のカルカッソンヌ

食べ物だと「カスレCassoulet」という白いんげん豆とお肉を煮るこんだもの、さまざまなフロマージュ（チーズ)、そしてボルドーとラングドックといったワインの産地にはさまれた場所ですが、やはりこのあたりトゥールーズ近辺でもワイン産地があったりもします。（Gaillacガイヤックという所がそうで、新酒の時期にはガイヤックの新しいワインがボジョレーヌーボー（新酒）と一緒に店頭に並びました)。

フロマージュもいろいろこの近辺でできているものがあり、トゥールーズにあるフロマージュのお店で、他の地域では入手困難な農家製 fermier　が手に入ります。

ところで私がこの街に来てびっくりしたことは、日曜日でも街は活気がある、ということでした。
というのも、日曜日の午前中はマルシェがあり、お店は大体閉まっているのですが、マルシェに多くのお客さんが来て、それからレストランで昼食をとったり、カフェでお茶をしたり、そのまま散歩をしたり、映画をみたり・・・などと楽しんでいるみたいです。
ストラスブールでは日曜日はシーンと静まり返っていたので、日曜日の午前中に街中に、平日ほどではありませんが、活気があるのを見て、本当にびっくりしました。

その日曜日のマルシェはサントーバン教会　Eglise St-Aubinの隣の広場で行われる場外市場と、火曜日から日曜日の午前中営業している場内市場（上が駐車場の大きな建物の中にいろいろなお店が入っている）があります。（ちなみに屋内市場はビクトル・ユゴー広場　Pl,Victor Hugo　と　カルム広場　Pl. des carmes　の2ヶ所にあり、写真左はビクトル・ユゴー広場のマルシェで、こちらの方が規模は大きいです。）

値段は場外市場の方が安く、そしてこちらは一般の人が手作りのパンやフロマージュを売っていたり、農家の人が直接売りに来ている・・・という感じで、それに対して、場内市場はプロの人たちが売っているという感じです。どちらも活気があり、雰囲気はそれぞれ別物ですが、日曜は売り手と買い手の活気があって訪れるだけでもとてもわくわくするものでした。

▲ビクトル・ユゴー広場のマルシェ

そしてこの屋内市場でお勧めなのが上の階にあるレストランで、たしか火曜日～土曜日の昼間のみの営業ですが、だいたい12～15ユーロくらいで、前菜・メイン・デザートそれにワインがつくコースを食べることができます。
この値段で市場で仕入れた新鮮な材料で作られたおいしいお料理が食べれるとあって、毎日繁盛しているようです。

次回はここで見つけたお菓子を紹介したいと思います。

※参考地図

ミディ・ピレネー地方
（トゥールーズはこの地方に属する）...16

アテキーヌ地方
（ボルドー、ペリゴール、バスクが含まれる）...2

アルザス地方...1