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vol.002 パティスリーオーナーシェフ



私は、
子供の頃からアンディウォホールに憧れていてポップアートが大好きした。
それと同時にファッションデザイナーのイヴサンローランにも、とにかく憧れていたのです。

アンディウォホールなどのポップアートを見ると分かりやすいのですが、ポップアートはシルクスクリーン(版画の一種)などを使い、くり返しそのイメージを何度でもオリジナルとして(コピーではない)再現できます。

また、ある物を別のマテリアル(素材)などで構築したり、箱やガラスといった物をメタファー(隠喩・〜に見立てるという意味)として構築して作品にします。

お菓子も一緒で全く同じ物がショーケースに並びますよね。
縦一列に同じお菓子が並び、くり返しくり返しあるイメージが再現してあります。

この点にポップアートと同じ感覚を感じたのです。私はこれを中学生の時に感じていたので、今考えるとかなり変わった子供だったな、とは思いますが(笑)。

そこで食べられるポップアートとしてフランスのお菓子をとらえ、この職業を選びました。

サンローランが僕が生まれた1967年に30才でパリ左岸(リヴゴーシュ)に「イヴ.サンローラン.リヴゴーシュ」を出したので僕も30才で「パティスリー リヴゴーシュ」を出しました。

「パティスリー リヴゴーシュ」の概観
氏名 杉尾龍比呂
年齢 38歳
職業 パティスリー
オーナーシェフ
15才 調理師学校へ
16〜19才 洋菓子店に勤務
20才 レストランでデザート担当
21〜26才 ホテルでブティック、喫茶、レストラン宴会用のピエスモンテ担当
27〜29才 大手洋菓子店でデコレーション担当
30才 自店フランス菓子の店
「リヴゴーシュ」オープン
35才 現在の店鋪にて 「パティスリーリヴゴーシュ」オープン
リヴゴーシュのHPはこちら
看板やポイントカード等にはシェフの好きなモンドリアン(オランダの画家)の柄を入れている。


仕事の内容は、まず菓子職人であり、洋菓子店経営者でもあります。

職人としては材料の仕入れから、お菓子の仕込み・仕上げ・管理を行います。またお客様のバースデーケーキやウエディングケーキ などの要望を聞いて、オリジナルのオーダーケーキもつくります。

その他に、 取材や百貨店のバイヤー・デザイナーとの打ち合わせをする事もあります。

また、日々の細かいこと、掃除、ゴミ出し等、とにかくお店に関わることは何でもやっています。

毎朝、人気商品のメレンゲ菓子を焼いています。 サクサクのシュー皮にカスタードと生クリームをブレンドした軽い食感のクリームを詰めています。




起床 6:30 
入店 7:00
シュー皮や焼き菓子の焼成 7:00〜
開店 10:00
朝だし
(生菓子仕上げ)
〜12:00
休憩 12:00〜13:00
焼き菓子の仕込み 13:00〜17:00
ムース類の仕込み 17:00〜20:30
閉店 20:30
チョコレート細工仕込み・焼き菓子の準備 20:30〜22:00
生地の仕込み 23:00〜24:00
明日の準備・清掃 24:00〜2:00
帰宅 2:00
グラフィックデザイナーの義理の妹夫婦にpopやプライスカードまでお願いしています。上のポスターは、バレンタイン用に作成したもの。
 


お菓子は、あくまでも嗜好品であり必要不可欠なものではない食べ物です。

しかしそれを必要とするお客様に自分の商品(どこまでも作品に近く、でもあくまでも商品である)をわざわざお金を出して食べてもらえることが仕事のやりがいにつながります。

そして普段買いに来てくれるお客さまから 、ウエディングケーキやギフト用にお任せされると非常に嬉しいですね。

お菓子は、食べた後には無くなっています。しかしながら物体はそこに存在しなくとも、余韻が残っている。その感性をお客様と共有出来たときに非常に喜びを感じます。




チーズケーキとプリンのお店を横浜・東京辺りで出したいですね。

自分が納得出来る材料で作れるのは本当のことを言えばこれぐらいかな。
 
自分の牛のミルクを使い、ニワトリや小麦も自分で何とか調達して、素材の味わいを大切にしたシンプルでおいしいお菓子を作りたいですね。





この仕事に必要な適性を3つあげるとしたら?

 才能<運<努力

この3つが必要かなと職人歴23年で感じた事です。

ある程度の才能も必要。でもその才能を活かせる運(チャンス)がなければ、可能性が広がらない。

そして才能、運があってもやはり努力があってこそ道は開けるものだと思います。
つまり一番重要なのは、本人の努力。

 

デコレーションケーキ用のpop
自家製「いちごのコンフィチュール」。ショートケーキのアクセントに使っています。


これからこの仕事を目指す方へのアドバイスをお願いします。

頑張る時は頑張る、きついと思っても怠けない、へこたれない。

一度付いた強い心は大事な時に自分を助けてくれます。
人並みに出来ない事でも人並み以上の努力でなんとかなります。

才能をこえるのは努力しかありません。

 

 

 



 

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